第42回泉州こころ.情報共有のキモは〇〇〇にあり!
2019年4月13日,土曜日の夕方,午前中の訪問診療を終えてから,「第42回泉州こころ」の勉強会に参加してきました.
前回参加したのが2月3日,開業前のことですが,開業後の今よりも当時のほうが忙しかった・・・.
「泉州こころ」は,医師のみならず,看護師,薬剤師,ケアマネ,栄養士,ヘルパーなど,多職種が参加される勉強会です.当番の施設から,一例症例を提示していただき,その経過についてみんなでディスカッションし,共有するというスタイルの勉強会です.
幹事をされている方々の人柄の影響もあってか,みなフランクに意見を述べることができ,私とは違った職種の方々の専門的な意見を聞くことができ,大変有意義な会です.42回も継続できていることに納得です.
私は少し遅れたため,大阪南医療センター口腔外科の山田龍男先生の講演の途中からの参加となりました.口腔ケア,予防歯科の重要性が叫ばれて久しいですが,山田先生の話を聞けば聞くほど口周りの重要性を再認識させられます.我々が直接口の中に手を突っ込んでできることは少ないですが,口の中の異常,口周りが原因となって起こっている症状に早く気づき,然るべき施設に相談する事が大切だということを学びました.
講演の後は症例検討です.
今回の症例は,認知症のある癌のターミナル患者さんでした.癌によって直腸狭窄がおこったが人工肛門を作らなかった.そのため腸閉塞にならないよう,訪問看護,訪問薬剤,栄養士など多職種が一丸となって患者さんを家族を支え,自宅で看取ったという内容でした.
心に残ったことは,認知症のある患者さんであっても,本人の意思確認は都度行うべきではないかということ,多職種が関わることで困難症例であってもなんとかなるものであるとういこと,そのためには密な情報共有が重要であるという点です.
4月1日に開業して約2週間.少ないながらも訪問診療を行っていますが,患者さんの情報を他の業種,事業所とどのようにして共有していくか,悩ましい問題です.病院の中であれば電子カルテを見ることができますし,院内PHSなどで連絡をとりあうこともできます.話したい相手がいる場所へも,すぐに行くことができます.
しかし,在宅となるとそうはいきません.電子カルテは統一されていませんし,事業所同士離れているし・・・.大阪狭山市でも行政が中心となって情報共有のためのICTを開発した(しようとした?)らしいですが,上手く運用できていないようです.
情報のセキュリティーを担保しながら,情報を共有する方法.いろいろと試してみる必要がありそうです.
と思い,質問してみました.
Q. 「なにか情報共有するためのICTなど,よいツールはありますか?」
A. 「FAX」
アナログですが,今のところFAXにかなうものはなさそうです.
業務連絡.たにしまクリニックの関係者のみなさま,FAXでの情報共有をお願いいたします.
勉強会の後は,堺東で飲み会でした.
参加されたみなさん,今後とも宜しくお願いいたします.
写真を撮り忘れたため,勉強会の光景や飲み会の雰囲気など,全くお伝えすることができません.
ブロガー失格です・・・.
もし何かの機会に私とご一緒されたかた,一言ご確認をお願いします.
「ブログの写真,撮ったか?」