院長 挨拶

 たにしまクリニックは,開院5年目を迎える事ができました.在宅訪問診療をメインとしたクリニックとして平成31年4月に開院し,約480名の方に在宅医療を提供し,約250名の患者さんを自宅で看取ることができました.我々を信頼し身を任せていただいた患者さんとご家族,大切な患者さんを我々に任せていただいた医療機関の皆様,我々とともに患者さんとご家族をサポートしていただいた訪問看護師さんやケアマネージャーさん,薬剤師さん,ヘルパーさん,医療器械会社の職員さんなど,皆様の支えのお陰です.こころより御礼申しあげます.
 
 さて、この4年間を振り返り確信したのは,「家はいい」とういうことです.在宅療養を選択される理由は様々だと思います.コロナウイルス感染症が完全に終息していないため,「コロナ」が理由になっている場合も多くあります.しかし,理由はどうであれ,住み慣れた我が家で過ごす,家族の生活の音を聞きながら自宅で過ごす,家族のために協力し合い一生懸命に支える,その後のやり切った感,満足した表情を目にすると,やはり「家はいい」.
 
 もちろん自宅で介護を行うのは大変不安で苦労することもあります.しかし,経験と知識,そして優しさをもったチームが介入すれば,不安や苦労は少しは減らせると思います.「家はいい」を実感していただくために,これからさらに良い在宅緩和ケアチームを構築して,サポートしたいと思います.
 
 当院の診療理念である「在宅医療を受ける患者さんと家族の満足度を最大化し,地域で一番頼られるクリニックを目指します」を心にし,誠実に,迅速に,笑顔で,力強いサポーターとして暮らしを支え,地域コミュニティーへの積極的な参加を通して社会貢献に努めたいと思います.

令和5年4月1日  たにしまクリニック 院長 谷島裕之

診療理念と5つのS

たにしまクリニックは,在宅医療を受ける患者さんと家族の満足度を最大化し,地域で一番頼られるクリニックになるために,5つのSを約束します.
 Sincerity:誠実に
 Speedy:迅速に
 Smile:笑顔で
 Supporter:力強いサポーターとして暮らしを支えます.
 Social contribution:地域コミュニティーへの積極的な参加を通して社会貢献に努めます.

院長の略歴

1999年3月  福井医科大学卒(現福井大学医学部)
1999年4月  福井医科大学第2外科入局
2001年4月  国立病院機構大阪南医療センター 外科 レジデント
2004年10月  国立病院機構京都医療センター 外科
2005年4月  国立病院機構大阪南医療センター 外科
2016年10月    米国フロリダ病院 短期留学
2017年1月  国立病院機構大阪南医療センター 外科
2018年11月  国立病院機構大阪南医療センター退職
2018年12月  かわべクリニック(東大阪市)にて在宅訪問診療
2019年4月  たにしまクリニック開院

緩和ケア研修会講師実績

日本緩和医医療学会PEACEプロジェクトによる緩和ケア研修会に,講師として参加しました.

2019年9月末現在

資格

日本緩和医療学会主催「緩和ケアの基本教育に関する指導者研修会」修了
「患者の意向を尊重した意思決定のための相談員研修会(E-FIELD)」修了
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
医学博士