支払いは1回払いですが,ACPは4分割が良さそうです.
少し前の話になりますが,2019年12月23日月曜日に,
アドバンス・ケア・プランニング研修(STEP3)〜実践編〜
を受けるために,近畿中央呼吸器センターへ行ってきました.
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)は人生会議と日本語訳され,先日は吉本新喜劇の小藪さんが登場した厚労省のポスターが,不謹慎だ,侮辱しているなどと話題になりました.
ポスター自体は取り下げられ,日の目を見ることはありませんでしたが,人生会議という言葉が,いい意味でも悪い意味でも世間に広まったということを考えれば,広告としてはある程度の効果はあったのではないかと思います.
個人的には,いい内容のポスターだと思いますが,明らかに人選ミスだと思います.
ドラマ「陸王」に出演するなど全国区の活躍をされてはいますが,このポスターを見て「あっ,小藪や」とわかるのは関西ローカルの人だけかと・・・.小藪さんとわかっていれば書いてある文字を読もうと思うし,関西的なノリの部分も理解できるでしょうが.でも小藪さんを知らなければ,表情とか関西弁で書かれた文言が生理的に合わない→不謹慎,侮辱しているとなるのでしょう.
もったいない.
いくらつかったのでしょうかね?
ということで人生会議Jonsenの4分割表です.
e-fieldの研修でも4分割表について学びましたが,今ひとつしっくりとこなかった.
しかし,今回の瀧本先生からの講義,その後のグループワークを通じて,ようやく腹落ちしました.
「医学的適応」「患者の意向」「QOL」「周囲の状況」
患者さんについて得られている情報を,この4つに分類して書き出す.
その中で不足する情報をピックアップしたり,対立する内容・人を線で結んだりして,個々の情報をつなぎ合わせる.それを俯瞰的に見ることで,不足する情報や解決すべき問題点や解決できない問題点,矛盾点が明らかになります.
と,書いててもよくわかりませんが,アセスメントの方法として4分割表を用いると,俯瞰的に見ることができ,最終的にアセスメントとプランを交えた文章が完成します.
文章をカルテに記載すれば,倫理的ジレンマを抱えながらもACPのプロセスを踏んだという証拠になります.
所先生,合ってますか?
(興味がある方は,近畿中央呼吸器センター 所先生まで)
まだまだ人に説明して,4分割表を使いこなす段階までには至っておりませんが,次回の研修会を終えればもう少し理解が進むかと期待しています.
ご講演いただきました,東京大学附属病院患者相談・臨床倫理センター長 瀧本禎之先生,
準備していただきました所先生はじめ近畿中央呼吸器センター支持・緩和療法チームのみなさま,
ありがとうございました.
参加者の皆様,お疲れ様でした.
また来年1月29日,よろしくお願いいたします.
人生会議のポスターは,樹木希林さんがご存命の時に出演していただいていれば,また違ったものになり,日本全国に貼り出されていたのではないかと思います.
厚労省の担当者様,次やるときは一度ご相談ください.助言しますよ〜
もうええわ