内閣府でシュレッダー? 新規個別指導
平成31年4月1日に開業し,8ヶ月が過ぎようとしています.
新規開業後半年が過ぎたころに,近畿厚生局指導監査課からの個別指導を受けなければなりません.
保険医療機関における保険診療等について定められている「保険医療機関及び保険医療養担当規則」等をさらに理解していただき,保険診療の質的向上及び適正化を図ること,を目的としているそうです.
つまり,きちんとルールに則って診療やカルテの記載を行っているか,監査し指導しますというものです.
たにしまクリニックには,令和元年10月25日に付けで召集令状が届き,本日11月27日に,ご指導を賜りました.
紙の色は,赤では無く普通紙の色でした・・・.
用意した資料は,医療機関の詳細や,電子カルテの運用規則,従業員の名簿など.さらに指導日の1週間前に作為的に選ばれた10名のカルテのコピー(修正,更新,削除履歴も全て).
たにしまクリニックは訪問診療をメインにしているため,経過が長い患者さんが多く,またカルテをちょっと記載しては保存を繰り返していることもあり,提出すべきカルテのコピーはご覧の様に大量になりました.
たった10名なのに800枚を超えています.
この大量のコピーをカバンにつめ,近畿厚生局へ行ってきました.
指導時間は1時間.
いろいろと細かいことを突っ込まれて,「カルテの記載がない」「指導していないのに指導管理料を請求している」などご指導を受け,これまで受け取った診療報酬の一部を返還しなければならない,との触れ込みでしたので,ドキドキしました.
結果,
「症例報告の論文にできそうなくらい,しっかりとカルテ記載さている」
「コピーをして,他の医療機関に見本として見せたいくらいだ」
「先生の几帳面な性格が表れた,すばらしいカルテです」
私が几帳面な性格なのかどうかは別として,指導でお褒めの言葉をいただきました.
患者さんにとって必要なことを,正直にやって,きちんと記録に残すことを繰り返してきた結果です.
私を含め,看護師,事務員,クリニックの総合力を褒められたようで,大変うれしかったです.
ということで,返金もすることなく無事指導を終えることができました.
これからも奢ること無く,誠実な医療を続けて行きたいと思います.
800枚以上をコピーしているときは,プリンターが逝ってしまわないか不安でしたが,なんとか踏ん張って印刷してくれました.
提出したコピーは,その場で返還されお持ち帰りとなりました.
思い出にはなりますが,記録としては電カルに残っているので不要の物です.
個人情報の塊なので,ゴミ箱へポイッというわけにはいきません.
シュレッダー!! 800枚!!
そうだ! 内閣府でやってもらおう!
シュレッダー待ち?
もうええわ