PEACE 城山病院
2023年(令和5年)1月21日 土曜日に,羽曳野市にある城山病院で開催された,PEACE研修会に講師として参加してきました.
PEACE研修会とは,がん対策基本法に基づくがん対策推進基本計画(平成19年6月15日閣議決定)における「すべてのがん診療に携わる医師が研修等により、緩和ケアについての基本的な知識を習得する」ことを目標として,厚生労働省健康局長通知「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会の開催指針(以下、開催指針と略)」(平成20年4月1日付け健発第0401016号)に基づき,緩和医療学会が「症状の評価とマネジメントを中心とした緩和ケアのための医師の継続教育プログラム」、PEACE(Palliative care Emphasis program on symptom management and Assessment for Continuous medical Education)を開発し,厚生労働省委託事業「平成20年度がん医療に携わる医師に対する緩和ケア研修等事業」(平成20年5月9日付け健発0509004号)を受け、「緩和ケアおよび精神腫瘍学の基本教育に関する指導者研修会(以下、「指導者研修会」)」と「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会(以下、「緩和ケア研修会」)」を組み込んだ教育プログラムを作成し、これらを「日本緩和医療学会PEACEプロジェクト」として実施する,研修会です.
要するに,緩和ケアの研修会です.
コロナ前は,講師も受講生も現地に集合して研修していましたが,流石に集合は無理だろう,開催を予定していたが,第⚪︎波に襲われて中止・延期が相次ぎ,結果としてWEB開催という形式が生み出され,なんとなく問題なくできてしまっている,という研修会です.
会場の風景写真ですが,何かの対策会議を開いているようですね.
ファシリテーターと呼ばれる講師陣は集合していますが,受講生は会場には集まっておらず,自宅や職場など方々に散らばって,WEB上でZoomを用いて研修会を開いています.
過去にPEACE研修会を受けられた方はご存知かもしれませんが,この研修会は講義を聞く座学がメインではなく,グループワークやロールプレイなど結構アクティブな研修となっています.あのロールプレイが,あのグループごとの症例検討が,WEB上でできてしまう! すごい時代になりました.
周到に準備されたセッティング,トラブル発生時の対応力など,病院の医療以外の総合力が試される場面ですが,城山病院,流石でした.事前に送付されてきた研修会のマニュアルやハンドアウトがキッチリと作製されており,ただならぬ実力を感じていましが,やはりでした.
細々としたトラブルはありましたが,18名の受講者全員が無事終了でき,我々ファシリテーターとしても嬉しいの一言です.
企画責任者の新田先生をはじめ,開催の準備・運営に奔走された城山病院のスタッフの皆さん,そしていつものファシリテーターの皆さん,お疲れ様でした.