8050? 8020?

2019年5月16日,大阪狭山市地域包括支援センターで開かれた,地域ケア会議(症例検討会?勉強会?研修会?)に参加してきました.

 

医療,介護の専門職,地域包括支援センター,民生委員などが集まり,対応が難しいケースについてグループワークを行い,意見を出しあう内容でした.

 

そこで出てきたキーワード

「8050 問題」

 

(写真は東洋経済オンラインから借用しました)

8050問題

「80」代の親が「50」代の子どもの生活を支えるという問題です.

引きこもりなどによって社会とつながりをもたなくなった子供とその親.親が現役世代で収入があり,健康であった時代は大きな問題はなかったが,子を養っていた親が高齢者となって年金生活となったり,親自身の介護が必要となったり,親が亡くなったりすることで,支えを失った「50」代の「子ども」が社会的に孤立し,生活がなりたたなくなってしまう.

ここれまではあまり表には出ていなかったが,高齢化が進むことで,次々と表面化している問題です.

 

詳細は,下記のサイトにまとめられているので参照してください.

https://www3.nhk.or.jp/news/special/hikikomori/articles/crisis_07.html

 

感じたこと

今回の地域ケア会議の内容は,狭義の「8050問題」とは少し違った側面をもったケースでしたが,対処がかなり難しい.

「〇〇を支援する」「○○を支える」「□□に依頼する」

言葉ではいくらでもでてきますが,具体的にどうすればいいのかが出てこない.

 

このような問題に,医師が中心になって介入することで解決できることは少ない様に感じました.しかし,何処かの部分で医療は絶対に必要ですし,今後医療を続けて行く中で必ず遭遇するであろう問題です.

 

いろいろな専門職が集まり,ケースごとに個別に協議し対応していかないと解決できない.医療の知識だけではなく,このような社会問題に関してもアンテナを広げて,勉強していかなければならないと感じました.

 

オチ

このような社会問題を記事にしたブログで,オチをつけるのもどうなのかな?と悩みましたが,お約束ですので・・・.

 

「8020」は,80歳までに20本,自分の歯を残しましょうということを目指したキャッチフレーズでした.

 

「8050」

80歳までに50本,自分の毛は残っていると思います.

 

もうええわ