「よかった」と表現すべきなのかな?

 9月の4連休の成績発表期間です.

 GoToキャンペーンなど,明らかに人の動きが活発になっていたので,感染爆発第3波となるのでは?と恐れていましたが,なんとなくその徴候はなく経過しています.

 3密をさける,マスク,手洗い

 これをキッチリと守っていれば,本当に大丈夫なのかも? 今週の感染者数の推移に注目です.

 さて,注目と言えば,ヘルパーさんからコロナ感染し死亡した方のご遺族が,訴えをおこしたことを記事にしましたが,和解が成立したようです.

新型コロナウイルス感染症のため82歳で亡くなった三次市の女性の遺族男性(広島市)が、三次市の訪問介護事業所の運営会社に計4400万円の損害賠償を求めて広島地裁に提訴した訴訟で、遺族男性の代理人は12日、事業所と和解し、訴訟を取り下げると発表した。

 和解書などによると、運営会社に法的な賠償義務のないことを確認し、運営会社は女性の死亡について遺憾の意を表し、女性に哀悼の意をささげるとした。男性は、介護現場の安全管理体制についての社会への問題提起は報道である程度達成された▽介護現場の萎縮や混乱を招きたくない―ことなどから、訴訟を取り下げるとした。

男性は中国新聞の取材に対し「金銭の請求が目的ではなかった。運営会社がお悔やみと遺憾の意を表してくれたので、和解という結果には満足している」と話した。

中国新聞 2020/10/12

 裁判となれば,本当にヘルパーさんから感染したのか? 因果関係は? 予見できたのか? 争点が何となるかはわかりませんが,双方に相当の負担となっていたでしょう.

 裁判の行方によっては,我々医療者も対応を考えなければならないことになっていた可能性もあります.和解という結果となり,ホッとしたというのが正直な感想です.

 まだまだ続くであろうコロナとの戦い,最大限の予防策を講じて,今後も医療を提供したいと思います.