新型コロナワクチン,打ちます
結論から先に申しあげます.私は,新型コロナウィルス・ワクチンを接種します.
接種する理由は,有症状の感染リスクが低減される,感染しても重症化リスクが抑えられる,副反応は十分許容範囲である,などが挙げられます.
自分の感染リスクと関係者へ感染を拡大させてしまうリスクを考慮すると,利点の方が上回ると判断するからです.
日本において,2021年2月2日現在,新型コロナウィルスワクチンはまだ正式に承認されていません.しかし,おそらく2月中旬にも承認される(12日に開かれる厚生労働省の専門部会に示し、妥当と判断されれば、厚労相が15日に正式承認)であろうとされています.このワクチンは,ファイザー・バイオンテック(P/B)が作製したmRNAワクチンであり,医療従事者に対する優先接種に用いられると考えます(というより,確実だと思います).
P/Bワクチンの臨床試験の結果については,下記のNew England Journal of Medicineの論文をご覧ください.
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2034577?query=featured_home
以下に要点をまとめます.
- 43,448人が臨床試験に参加し,新型コロナウィルスワクチン(BNT162b2)が21,720人に,プラセボが21,728人に投与された.
- 2回目の接種以後,少なくとも7日経ってから有症状のコロナ感染は,BNT162b2群で8例,プラセボ群で162例だった.95%の発症予防効果がある計算となる.
- 初回のワクチン投与後に10例の重症例がでたが,9例がプラセボ群であった.
- 副反応は,注射部位の短期的・中程度の痛み,倦怠感,頭痛が出現したが,BNT162b2群とプラセボ群では発生数に差は無かった.
たった4万人のデータでしょう.まだまだ安全とは言えないでしょう!
全世界で,ワクチン接種を受けた人の数はBloombergの下記のサイトで確認できます.
https://www.bloomberg.com/graphics/covid-vaccine-tracker-global-distribution/
スクロールして下の方に移動すると,Global Effort to Stop Covidの見出しのところに,全世界のワクチン接種状況がのっています.
2021年2月2日時点で,101,334,570人 一億人の人が既にワクチン接種を受けています.もちろんP/Bワクチンだけではありませんが,一億人です! ちなみに,日本の人口は一億三千万人です.
イスラエルでワクチン接種が進んでいると聞かれたかも知れませんが,既に人口の55%が一度はワクチンを接種され,20%が2回目のワクチン接種を終えています.
日本はなにをしてるで・つ・か・・・? まだどうやって接種するか考え始めたところ・・・.
アレルギーが怖いんちゃう!?
アメリカのCDCがアレルギーの頻度を公表しています.
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/70/wr/mm7004e1.htm
モデルナのワクチン(こちらもmRNAワクチンです)で,4,041,396人中,10人に急性のアレルギー反応が見られましたが,全員無事です.
頻度は,100万人に2.5人となります. 10万人で0.2人.
クリニック周囲で例えると,河内長野(約10万人),富田林(約11万人),大阪狭山市(約5.8万人)の全市民にワクチンを接種したら,おおよそ0.5人にアレルギー反応が起こる計算です.
大丈夫そうな気がします.
自分の周囲でも,感染したり濃厚接触者となったりした方がチラホラいます.大変です.
自分の置かれた状況を考えると,ワクチンを接種しないという選択肢はありません.
ということで,順番がきたら,ワクチンを接種します.
機会があれば,ワクチン接種後の状況について,ブログ上で報告しますね.