第45回 泉州緩和医療懇話会 こころ
第5波の緊急事態宣言が解除された週末,秋晴れの空の下,看取り,定期訪問,新型コロナワクチン接種と忙しくしておりました.このコロナ禍の中,お仕事をいただけることは大変うれしいことです.日々,感謝です.
暑すぎるほどの日差しが緩んできた夕方,「第45回 泉州緩和医療懇話会 こころ」,通称「泉州こころ」に参加してきました.
堺市,南河内地区を中心として,地域の緩和医療に関わる人たちが集まり,一つの事例を通して,みんながああだこうだディスカッションを行う懇話会です.これまで数回参加しておりましたが,今回初めて自分の経験した症例を,大阪南医療センター泌尿器科の上島先生とともに提示させていただきました.
コロナ禍の中で,癌のターミナルの患者さんをどのように在宅療養へ導くのか,退院前カンファレンスのあり方,家族のグリーフケアなどについて活発なディスカッションが行われました.ディスカッションでは参加者みなさんが発言し,立場・職種を超えた意見を共有できることが,この会の魅力の一つです.
「家に帰れない患者さんは いない」
緩和ケア研修会では定番のフレーズですが,実際に実現しようとすると,色々な問題が出てきます.それを,病院,地域の医療・介護事業所が協力して解決し,実現していくことの重要性と,実際に自宅へ退院し最期を迎えることが出来たという,成功体験を共有できたことが,一番の収穫でした.
毎回,長時間になり大変ですが,企画していただいた大塚先生をはじめとする世話人の方々に御礼申し上げます.次回開催を心待ちにしております.次回は,集合研修ができることを切に願っております.